社会人こそ楽しみたい週末農業|メリットや始め方、デメリットや注意点まで解説
昨今、社会人の間で、週末農業の人気が高まっています。この記事では、趣味・副業として週末農業を始めたいと思っている人に向けて、週末農業のスタイルや週末農業の始め方について解説します。メリット・デメリット、注意点についても解説しているので、週末農業を始める際の参考にしてください。
- 目次 -
人気が高まっている週末農業とは
週末農業とは、週末のみ農業をすることです。稼ぎがある場合もない場合も、広い意味で週末農業と呼ばれています。週末農業は、将来的に専業農家になりたいと考えている人や、自給自足の生活をしてみたい人に人気のある農業スタイルです。子どもの教育目的で週末農業を始める人もいます。
週末農業のスタイル
週末農業のスタイルは、大きく分けて2つあります。ここでは、週末農業のスタイルについて解説します。
趣味として楽しむ
週末農業は、趣味として始める人が多いとされています。「子どもと一緒に土に触れたい」ファミリー層だけでなく、都会暮らしやIT機器に囲まれて仕事をしている社会人や一人暮らしの人にも人気があります。
副業として収入を得る
副業として収入を得るために、週末農業を始める人もいます。副業として収入を得るには、自分の畑を持ち、無人販売や直売所への出荷、SNSや販売アプリを利用して購入者を募るなどの方法があります。野菜を加工販売する場合は、認可が必要になるため事前確認が不可欠です。
週末農業を始めるメリット
ストレスの解消につながる
ストレスの解消につながる点は、週末農業のメリットです。室内で働く社会人にとって、体を動かしたり、自然と触れ合ったりできる週末農業はストレス発散になります。季節の移り変わりを感じたり、畑で作物を育て収穫をしたり、屋外でリフレッシュできます。
取れたての新鮮な作物が食べられる
自分で育てて収穫した新鮮な野菜や果物を食べられるのも、週末農業のメリットのひとつです。収穫時期を考え、さまざまな作物を育てることで、畑に行くたびに収穫の喜びを味わえます。
ライフスタイルに合わせて農業が楽しめる
週末農業は、お試し体験から定期的に参加するものまで農業のスタイルは多様なため、ライフスタイルに合わせて楽しめます。休日に農作業をすればよいため、本業が忙しい人でも手軽に始められます。
レジャー感覚で楽しみながら食育ができる
週末農業は、レジャー感覚で楽しみながら野菜や果物の育て方や安全な食べ物に関する知識を親子で学べます。普段の生活ではできない体験をすることは、豊かな感性を育てるきっかけにもなります
週末農業の農園の種類
シェア畑
シェア畑とは、首都圏を中心に展開しているサポート付きの農園です。農園にはアドバイザーが在籍し、農具や肥料や備品、苗まで共同で利用できます。シェア畑はレンタル農園のなかでも、全くの初心者におすすめの農園です。
市民農園
市民農園は、貸し農園のなかで最もシンプルな農園です。苗や農具は全て自力調達であり、料金は比較的安いのが特徴です。好きな野菜を自由に育てられるため、ある程度農業に慣れている人が楽しめます。
マイファーム
マイファームは、全国展開している体験農園です。余暇を過ごすのに適した広さの区画内で、手ぶらで手軽に有機野菜が育てられます。アドバイザーのサポート付きであるため、安心して農業を始められます。
農業体験農園
農業体験農園は、プロの農家のアドバイスが受けられる農園です。基本的な農作業を教わるため、初心者でも高品質な作物が収穫できます。種や苗、農具は用意されているので、不安なく農作業を始められます。
週末農業を始める方法
まずは試しにやってみる
初心者は、プランターでの野菜作りや農園の1日体験を通して、農業に触れることから始めましょう。野菜を育てるだけではなく、時期に合った必要な肥料や気をつける虫を知るなどの準備をすることで、週末農業の成功確率が上がります。
農業や育てたい作物について学ぶ
育てやすい作物や上手く育てられる方法を調べて、学ぶことが重要です。農業や育てたい作物によって、隣同士に植えてはいけない物や、水のあげ方などは異なります。現役農家の本やYouTubeで予習した予備知識は、農業では頼りになるでしょう。
自分に合った農園を見つける
農業の目的や自分自身のスキル、年間でかけられる費用を踏まえたうえで、自分のニーズに合った通いやすい立地の農園を見つけることが大切です。初心者であれば、アドバイザーが在籍している農園や手ぶらで気軽に農業を楽しめる農園がおすすめです。経験がある上級者は、1から自分ですべての作業をする農園が適しています。
週末農業に通うべき回数
週末農業を行う際には、最低でも週に1回農園に通う必要があります。水やりの頻度は季節によって異なり、夏は日照りが続くため水やりの回数が冬より多くなります。夏場の農業だと野菜の種類によっては、週1回のみの通いでは難しい場合もあります。
週末農業に向いている作物の種類
トマトやナスなどの果菜類
果菜類の野菜は、家庭菜園でも取り入れやすいため、初心者向けの野菜です。なかでもトマトとナスを育てる際は頻繁に水を与える必要がないため、週末農業に適しているといえます。
サツマイモやジャガイモなどの根菜類
土の中で育つ根菜類は、種芋を植えるだけで育ってくれるため、手間がかかりません。他の野菜に比べ天候の影響を受けにくい特徴があることから、失敗が少なく週末農業に適した野菜です。
小松菜やチンゲン菜などの葉物野菜
植物の葉や茎を食す野菜が葉菜類は、栽培期間が短い野菜であるため、初心者でも挑戦しやすい野菜です。なかでもチンゲン菜は育てやすく、発芽するまでの水やりと1〜2回の追肥だけで、発芽後は放置しても問題ありません。
コンパニオンプランツで収穫成功率を上げる
一緒に育てることで互いによい影響をもたらす存在を「コンパニオンプランツ」と呼びます。コンパニオンプランツの効果は、病害虫の抑制や成長促進、農薬や肥料の量を減らせる点です。相性の悪い組み合わせもあるため、知識が必要です。
コンパニオンプランツとして相性がよい組み合わせ
コンパニオンプランツとして相性がよいとされる3つの組み合わせについて、解説します。
トマト × バジル
トマトとバジルの組み合わせは、コンパニオンプランツとして相性がよい組み合わせです。バジルには、蚊やハエ、アブラムシなどを追い払って、トマトの生育を助ける効果があります。
ウリ科野菜 × 長ネギ
根が浅いウリ科野菜は、同じように根が浅いネギとの相性がよいといわれています。ウリ科野菜の根に共生する拮抗菌が分泌する抗生物質で、土壌中の病原菌を減らします。ネギ独特の臭いは、害虫を遠ざける効果があります。
サツマイモ × 赤ジソ
サツマイモと赤ジソの組み合わせも、コンパニオンプランツとして相性がよいとされています。サツマイモを食害するアカビロウドコガネは赤い色の葉を嫌うため、近づかせない効果があります。赤ジソが過剰な肥料分を吸収し、つるばかりが伸びてしまうサツマイモのつるぼけを防ぎます。
週末農業のデメリット
農園が借りられない可能性がある
週末農業の人気は増加傾向にあるため、農園が定員オーバーで借りられず、週末農業を始められない場合があります。人気のある農園は何年も待つ可能性があるため、複数の農園を検討するとよいでしょう。
週末のみの作業では難しい場合がある
本業が忙しくて定期的に作業時間が取れない場合、最適な収穫時期を逃してしまう可能性があります。週末農業といっても、定期的に畑に行って作物の状態確認や水やり、雑草の除去などの作業が必要なためです。育てる作物と時期にもよりますが、一定の時間が取れない仕事に就いている人には不向きです。
週末農業で起業はできるのか
近年、週末農業で起業する人が増えています。常に忙しいイメージがある農業ですが、作物次第で週末起業でも十分農家として働けます。5,000平方メートル以上の土地を所有し、農業委員会の許可をもらえば、自分名義の農地を持つことも可能です。地方では移住者が農業デビューをしやすくするため、土地の広さが1平方メートル以上でも自分名義の農地が持てる地域もあります。
週末農業で収入を得るためには
作物の品質がよく、ある程度の量が確保できれば、販売して収入を得られます。主な販売方法は、直売所や農協に置いてもらう方法やインターネット販売、無人販売コーナーを設置する方法です。
週末農業で収入を得る際の注意点
成果を実感しにくい
週末農業で収穫したすべての作物を販売し、残さず現金化できたとしても、爆発的に儲かることはありません。野菜1つが何十円の価値であり、利益を出すには何百個もの作物が必要であるためです。収穫した野菜が売れる保証はなく、売れ残る可能性もあります。
収入次第で確定申告が必要になる
週末農業での収入が20万円を超える場合、所得税を支払う必要があるため、自分で確定申告を行いましょう。収入が20万円を超えない場合でも、住民税の申告は行う必要があります。
週末農業は将来的に就農したい人にぴったり
将来的に農家として働きたいと考えている場合、週末農業を通して得た経験を将来の準備として役立てられます。そのため、就農を検討している人は、週末農業から始めてみることをおすすめします。
就農を目指す社会人におすすめの週末農業学校
就農を目指す社会人には、週末農業学校に通うことをおすすめします。週末農業学校は、仕事をしながら農業について学べる社会人向けの農業学校です。週末だけのスクールや通信教育で農業を学び、将来の就農に向けて知識や経験を積むことが可能です。
まとめ
週末農業は、将来的に就農したい人や、自給自足の生活をしてみたい人などに適した農業方法です。週末農業学校に通いながら学ぶことも可能であるため、活用しましょう。
プラスワイズは、農業資材や農業用品、農機具を扱うオンラインショップです。約3万点の商品を提供しており、お電話でのご注文も対応しております。また、大量注文時のお値段のご相談も承っています。農機具を購入する際は、ぜひご利用ください。
農業用品ネットで買うならプラスワイズ! 3万点以上の商品を全国へお届け!
前身である中川商店(1967年創業)から続く取引先との信頼も厚く、幅広い農業知識と便利な農業用品を、ネットを通して新潟県からお届けしております。