農機具とは?機器の種類や選び方、中古の農機具のメリット・デメリットも解説
農機具は数多くの種類があり、目的や用途に応じた使い方があります。農地の面積や作物によって、必要な性能は異なります。農機具は農地に合うものを選ぶことが重要です。この記事では、農機具の選び方や農機具の種類、冬に使う農具、中古の農機具のメリット・デメリットなどを解説します。ぜひ参考にしてください。
- 目次 -
農業器具とは
農機具とは農業機械の略で、エンジンを駆動させて動かす機械のことです。農業機械は、活用目的によってグループに分かれており、主に「圃場機械」と「農産機械」に分類されます。
圃場機械
トラクターやコンバインなど、農地の作業に使う機械
農産機械
籾すり機や選果機など、農産物の加工や選別、保管に使う機械
農機具の種類
農機具の種類には多くの種類があります。ここでは、トラクターや耕運機など、5つの農機具の特徴について解説します。
トラクター
トラクターは、自動車のように運転しながら畑を耕す農機具です。広い畑でも効率よく耕せるため、土地の広い田畑の耕作で活躍します。トラクターは畑を耕すだけでなく、種や肥料をまいたり、農薬を散布したりできます。
耕運機
耕運機は、歩行しながら田畑を耕す農機具です。面積が小さい田畑を耕す場合、トラクターより耕運機を使うことで効率よく耕せます。メーカーによっては、耕運機に似た農機具を「管理機」と呼ぶ場合があります。耕運機と管理機を厳密に分けて考える必要はなく、どちらも同じものと考えてよいでしょう。
田植機
田植機は、水田に稲の苗を植える農機具です。田畑に苗を植える際、均等な位置に植えられるため、稲が生育しやすい畑になります。人力で苗を植えると体に負担がかかるため、田植機は効率よく田植えをするために必要です。肥料の散布できる田植機を使うと、より田植えの作業の効率化ができます。
コンバイン
コンバインは米の収穫と脱穀に加えて、選別もできる農機具です。籾を自動で脱穀し、籾以外のものの選別が可能なため、米の収穫に必要な3つの作業を効率よく行えます。コンバインは大豆や麦などの作物を収穫する際に活用されており、さまざまな作物を栽培する農家にも利用されています。
草刈り機
草刈り機は、雑草を刈り取る農機具です。雑草は作物の成長を妨げるため、草刈り機で除去する必要があります。小さい田畑なら電動式の草刈り機を使い、広い農地はエンジン式のものを使うとよいでしょう。草刈り機は軽い機械であるため、女性やお年寄りでも扱いやすい点が特徴です。雑草だけでなく、堅い枝の刈り取りにも使えます。
冬に使う農業道具
冬に使う農業道具の雪かきスコップや凍結防止剤、寒冷紗(かんれいしゃ)について解説します。
雪かきスコップ
雪かきスコップは、新潟をはじめとする雪原地帯の農作業に必須の農業道具です。雪かきは腰や肩などに負担をかけるため、作業効率が高まるスコップを選ぶことが重要です。地域によって雪かきの頻度や雪質が異なるため、同じスコップを購入するのはおすすめできません。雪かきスコップは、雪の状態によって使い分けるとよいでしょう。
凍結防止剤
凍結防止剤は、凍結防止剤を雪が降る前にまいて、道路、駐車場、玄関などの路面凍結を防ぐものです。凍結防止剤の主成分は塩化物であり、素早く水に溶けて凍結を予防できます。寒冷地や寒さが厳しい時期は、塩化マグネシウムのものがおすすめです。無塩タイプの尿素タイプ、酢酸タイプなどもあります。
寒冷紗
寒冷紗(かんれいしゃ)とは、作物を守るために設置する網状の布のことです。冬の気温は温度が低く、作物の葉を傷めてしまうため、寒冷紗で守る必要があります。寒冷紗は通気性のある布で作られており、設置した状態のままでの水やりが可能です。冬は霜よけや保温などのために使われ、春から秋は、虫よけに活用されます。
農機具の選び方
農機具は目的や用途、性能の目安などに注意して選ぶ必要があります。ここでは、農機具の選び方を解説します。
目的や用途に合わせて選ぶ
農機具は、農作業の作業効率を高めるためのものです。目的や用途に合わない使い方を続けると、作業効率を落とす可能性が高くなります。農機具の操作がわからない場合も同様に、作業効率が上がりにくくなります。農機具を選ぶ際は、導入した後の使い方を想定して、適しているものを購入するとよいでしょう。
性能の目安を基準に選ぶ
農機具は、畑や水田の面積に応じて必要な性能の目安が異なります。農機具の性能は「馬力」で算出されており、数値が大きいほど性能が高いことを意味します。育てる作物や農地の状態によって、適切な製品を選ぶ必要があります。農機具の馬力不足や必要以上の馬力を持つものの導入は避けましょう。
予算を考慮して選ぶ
農機具は購入時の価格だけでなく、メンテナンス費や燃料や替え刃などの消耗品の費用を考慮しましょう。機器によって消耗品の価格が異なるため、長期的に使う場合のランニングコストが変動するためです。農機具を購入する際は、メーカーの保証やアフターフォローも事前に確認することが重要です。
中古農機具を購入する際の注意点
中古農機具を購入する際は、相場や機械の整備状況、業者選びに注意が必要です。
中古の農機具の相場を確認する
中古の農機具を適正な価格で購入するため、商品の相場の価格を確認しましょう。農機具の状態や耐用年数などで、ある程度の相場が判断できます。農機具の導入時は、複数の購入先から価格を調べることが重要です。
農機具の整備状況を確認する
農機具は整備状況や、修理に出した回数などの確認が必要です。購入時の価格が安い場合でも、修理やメンテナンスなどの費用で割高になる可能性があります。農機具は稼働時間で使用頻度を確認できます。使用時間が1,000時間以上を超えている場合は、故障のリスクが高くなるため注意しましょう。
信頼できる業者から購入する
農機具の購入時の価格はバラツキがあり、業者によってメンテナンスの対応が異なります。農機具は長期的に使うものであるため、アフターフォローを考慮して購入することが重要です。購入を検討する場合は、知名度のあるメーカーの商品がおすすめです。交換用の部品が流通しており、修理に対応できる可能性が高くなります。
新品・中古の農機具のメリット・デメリット
新品・中古の農機具は、どちらもメリットとデメリットを把握したうえで購入することが重要です。
新品の農機具のメリット・デメリット
新品の農機具は性能が高く、長期間利用できる点がメリットです。メーカーの保証やメンテナンスを依頼できるため、農機具のトラブルが起きた時でも安心できるでしょう。同じメーカーの農機具に買い替えると、下取りで安く購入できる場合があります。農作業が少ない場合は、購入のコストが高くなるため注意しましょう。
中古の農機具のメリット・デメリット
中古の農機具は、価格の安さがメリットです。農地の面積が小さい田畑の作業で農機具を試してみる場合は、中古の農機具の利用がおすすめです。ただし、新品の農機具に比べて性能が低くなるため、作業効率が落ちることを考慮しましょう。メンテナンスや修理費など、総額のコストが高くなる可能性もあります。
農機具を修理する方法
メーカーや農機具修理店などに依頼する
メーカーや整備業者などに農機具の修理の依頼をすると、安全に利用できる状態にしてくれます。修理費やメンテナンスのコストはかかりますが、農機具を長く使うために有効な手段です。故障の原因がわからないまま放置することを避けるためにも、修理の依頼は重要です。収穫の時期や出荷が近い場合は、対応の早い業者に依頼することをおすすめします。
部品を購入して自分で修理する
農機具のかんたんな修理であれば、部品を購入して修理に対応できます。ただし、古い型番のものや取り扱い数が少ないメーカーの農機具は、部品を集められない可能性があります。自分で修理するのが難しい場合は、業者に依頼する方がよいでしょう。農機具の状況によっては、買い替えの検討をおすすめします。
農機具を選ぶならプラスワイズがおすすめ
プラスワイズは、農機具や農業資材など2〜3万点ほどの商品を揃えています。トラクターやコンバインなどの関連商品だけでなく、ガーデニングや精米で使用する農機具の購入も可能です。農機具以外の商品も多く取り扱っているため、農業に関する商品を探す際にご利用ください。
まとめ
農機具は、農作業を支える機械です。田畑を耕したり水田に稲の苗を植えたりする際に、人力では不可能な作業量を実現できます。ただし、農地や田畑に応じて農機具の選び方が異なります。新品や中古の農機具を選ぶ際は、予算に応じて相場や整備状況などを考慮して購入しましょう。
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