米や麦など穀物を栽培している農家にとって収穫や出荷の際の重要な判断材料となる水分値。自身で検査を行う際はできるだけ正確で手軽に扱える検査用品が欲しいと考えている方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は収穫した穀物にカビを発生させないための適切な水分値や管理方法をはじめ、おすすめの検査道具を5つご紹介していきたいと思います。
- 目次 -
カビ発生を防ぐためには
米の乾燥調製から貯蔵までを生産者が自ら行う場合には、カビを発生させないために米の水分値や貯蔵庫の環境を整えておく必要があります。ご存知の方も多いかとは思いますが、おさらいとして米の水分値や乾燥調製のポイントを解説していきたいと思います。
米の適切な水分値
米の水分値は籾米では14.5%以下に、玄米では15.0%以下になるまで乾燥を行う必要があります。玄米では16%を限度に、水分が多いほど食味がいいとされていますが、貯蔵性が悪くなってしまうので注意が必要です。また、乾燥させすぎると炊飯前の浸水時にひび割れを起こし、でんぷんが流出することにより食味が悪くなってしまいます。
乾燥調製のポイント
- 乾燥調整を行う前に水分測定器を用いて籾米の水分を計りましょう。
- 収穫直後の籾米は水分を多く含むのでカビを発生させないためにも速やかに適切な条件で乾燥を開始してください。
- ビニールシートやむしろを用いた自然乾燥を行う場合には、なるべく早く乾燥するように籾米を薄く広げて天日の下で籾米が蒸れないように気を付けましょう。時間をかけて乾燥させてしまうとカビの発生リスクが高まります。
- 乾燥が終了した籾米は20℃以下になるように冷まし、水分測定器で適切な水分値であることを確認してください。
貯蔵方法
貯蔵温度と相対湿度を調節することで貯蔵する米の水分管理を行うことができます。玄米を15℃で貯蔵する場合には、貯蔵する建物内の相対湿度を65%にすることで、水分を15%程度に保つことができます。
米麦水分測定器 水分計 グリーンデジタル2 TD-G
オガ電子株式会社が提供する米麦水分測定器「グリーンデジタル2 TD-G」の特徴をご紹介します。
「グリーンデジタル2 TD-G」の特徴
「グリーンデジタル2 TD-G」は、最新のマイコン技術を駆使していて精度の高さと操作性に優れた新しいタイプのデジタル米麦水分測定器です。これまでにはなかった大きな液晶パネルを搭載しているため測定結果が見やすく、収穫作業を効率化したい生産者さんにおすすめです。また、ボタンの数を必要最低限に抑えることで押し間違いをすることもなくなり簡単に操作が行えます。測定対象は、玄米・もみ・大麦・小麦の4種類で、本体にある「選択」ボタン押せばワンタッチでの選択が可能です。
長年の蓄積されたデータを基に綿密な調整がされ精度の高い測定が可能な為、出荷の際の検査にも対応できる水分測定器になってるニャン。
米水分測定用 ローラーモミスリ器 TR-5 オガ電子
オガ電子株式会社が提供する米水分測定用「ローラーモミスリ器 TR-5」の特徴をご紹介します。
「ローラーモミスリ器 TR-5」 の特徴
「ローラーモミスリ器 TR-5」は、米の水分検査用に少しだけもみすりをしたいときに使用する小型の手動式もみすり器です。他のもみすり器と比べて価格が抑えてあるので手頃なもみすり器が欲しいと考えている生産者さんにおすすめの商品となっています。手動タイプなので電源確保も不要で、場所を選ばずに使用できるのも嬉しいポイントです。
こちらの商品は米専用のもみすり器のため、麦には使用できないニャン。
もみすり 器 TR-130 ケツト科学研究所
株式会社ケツト科学研究所が提供するもみすり器 「TR-130」の特徴をご紹介します。
「もみすり器 TR-130」の特徴
「もみすり器 TR-130」も上記と同様、水分検査用に少しだけもみすりをしたいというときに使用する小型の手動もみすり器です。元々は「米麦水分計ライスタ」という商品の付属品であったのを単体で商品化したものになります。手のひらに収まるコンパクトサイズでありながら、もみすり効率のいいスパイラルロールを搭載しているため、操作性ともみすり性能に優れているのも特徴のひとつです。 もみすり後は籾殻は籾殻受け皿へ、玄米は資料出口へとそれぞれが分離されて出てくるのですぐに水分検査に取り掛かることができます。また、使っていくうちに消耗してしまったロール部分についても簡単に交換が可能です。
小型もみすり器ながら、操作性・もみすり性能に優れた商品ニャン。
米刺し 穀刺し 米検査用 袋刺し具
米を検査するときに米袋に突き刺して米を採取する「米刺し、穀刺」となります。
「米検査用袋刺し具」の特徴
「米検査用袋刺し具」は、検査の際に袋に直接突き刺してサンプルを抜き取るためのもので、米の水分検査には欠かせない道具のひとつです。一刺しで約1000粒の米を採取することができます。
米の水分検査には欠かせない商品ニャン。
米麦水分測定器 米名人 KM-1 電池式 高森コーキ
玄米、乾燥中もみなど7種類の水分量が測定できます。 試料を入れて、ハンドルを回し、ボタンを押すだけでOKです。
「米名人 KM-1」の特徴
「米名人 KM-1」は、玄米・もみ・精米・大麦・小麦・裸麦・乾燥中もみの7種類の水分が測定できる米麦水分測定器です。検査方法はとても簡単で、サンプルをセットしたらボタンを押してハンドルを回すだけで米や麦などの水分量を測定することができます。 とてもコンパクトで使い勝手がいいので、稲刈り前の水分チェックにもおすすめの商品です。付属品にはローラーもみすり器などもセットになっているので、これ一台でもみすりから水分測定まで検査に必要な手順はすべてカバーすることが可能です。また、オートタイマー機能が付いているので5分間操作しなければ自動的に電源がオフになります。
玄米、乾燥中もみなど7種類の水分量が測定でるニャン。
まとめ
商品 |
用途 |
特徴 |
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米麦水分測定器 |
最新のマイコン技術を駆使 精度の高さと操作性に優れた 玄米・もみ・大麦・小麦の |
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手動型米水分測定器 |
少量のもみすりに適した |
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手動型米水分測定器 |
小型手動もみすり器 もみすり効率のいい |
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米検査用袋刺し具 |
検査の際に袋に直接突き刺し |
米麦水分測定器 |
玄米・もみ・精米・大麦・小麦 |
今回は米の乾燥調製や貯蔵の際に抑えておきたいポイントをはじめ、米や麦などに使える水分測定器ともみすり器をご紹介しました。
今回紹介した5つの商品はどれも手頃な価格でありながら測定の再現性の高さや使い勝手のいい検査道具です。
検査道具を検討中の生産者さんは是非参考にしてみて下さい。
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