果樹栽培の中で、果樹が枯死する病気に感染したり、害虫の被害により枯死したり、新たな苗木を植える時など、不要となった木を伐採する場合があると思います。
そんな時、細い枝ばかりでなく、太い枝の伐採も多いと思いますが、伐採作業の時に便利なのが「鋸(のこぎり)」です。そこで、伐採作業時に使用しやすい「鋸(のこぎり)」をご紹介します!
- 目次 -
鋸(のこぎり)の規格・性能がわかる数値を知る-1
鋸(のこぎり)は、剪定バサミでは切れない太い枝を切るときに使用され、長さは25〜30cmが一般的で使いやすく人気となっています。
商品を検討すると、刃渡りやピッチなど鋸(のこぎり)に関する用語が出てきますが、この言葉の意味を知ることで自身が伐採する鋸選びの参考になりますのでご紹介いたします。
刃渡り
※上図 A参照
鋸(のこぎり)先端から柄の元までの長さをいいます。丸材・角材の場合には、切断しようとする材料の2~3倍がめどになります。
ピッチ
※上図 B参照
刃と刃の間隔をピッチといいます。他の表示方法には、「〇寸目(すんめ)」と紹介されている場合があり、7寸目、8寸目と表示されます。「〇寸目(すんめ)」の数字によって、刃1枚あたりの長さ(大きさ)の目安になります。
仮定として、7寸目、8寸目の鋸(のこぎり)があり、刃の数がいずれも100枚だと仮定します。
7寸目=(7×30.3mm)÷100(刃の数)=2.12mm
8寸目=(8×30.3mm)÷100(刃の数)=2.42mm
上記の過程した計算から、刃の数が同じであれば、7寸目より8寸目の方が刃は細かくなります。
切断面は、目が細かい(ピッチが小さい)ほど切断面はきれいになります。逆に目が粗い(ピッチが大きい)ほど早く挽き終わりますが切断面が粗くなります。
横引き・縦引きの特徴
鋸(のこぎり)の刃には、木の繊維の方向に使う縦びき刃と、繊維を断つ方向に使う横びき刃の2種類があります。
横引き歯は一枚一枚が小刀(彫刻刀の切り出し)のような構造になっていて、木材の繊維を切断するのに適しています。
縦挽き用の歯は一枚一枚がのみ(彫刻刀の平とう)と同じ構造になっていて繊維方向に木材を削り落とすのに適しています。
また、縦びき刃の場合、切断面が長方形になり、縦びき刃の場合は、切断面が台形になるという特徴があります。
鋸(のこぎり)の規格・性能がわかる数値を知る-2
※引用:ゼットソー
鋸(のこぎり)選びの際に目にする項目として、刃渡りやピッチを紹介しましたが、実際の使用感も重要だと思います。そこで、使用感につながる項目を紹介します。
細目・中目・荒目
実際に切断作業時の感触はどうなのか気になりますよね。そんな時に参考したい目安が、荒目・中目・細目という項目です。
・荒目:ひっかかりが大きく、木屑はけが良いため、太い枝を切るのには適しています。
・細目:ひっかかりが少なく、挽く力が小さいので、細い枝を切る際に適しています。
・中目:細い枝も太い枝もどちらにも適しています。
伐採する樹木や個人個人で感触が違うと思いますので、ご自身に合いそうな商品を選びましょう。
板(刃)厚
鋸(のこぎり)の刃の厚さを表します。初心者や女性の場合、刃が薄い鋸(のこぎり)は扱いにくいため(ブヨンブヨンなど)、刃にある程度厚みがある商品がオススメです。
あさり
ノコギリの刃先が交互に外側に開いていることをいい、刃と木の摩擦を防ぎ、動きをスムーズにする効果があり、屑の排出を助ける働きをします。
ただし、あさりがないほうが切り口はなめらかなので、最近の園芸用ノコギリは身の表面に特殊加工を施したり、歯の構造を工夫するなどして、あさりのないものが多くなっています。
鋸・柄の種類について
柄の種類は大きく3タイプあります。長時間使用する場合に適したタイプ、刃をたためるので安全性が高く、保管・携帯に便利なタイプがあります。
果樹の伐採といっても、作業する人によっても力も違い、また、樹木を伐採できる程の刃を使うわけですから、ケガにも注意する必要があります。ご自身の環境にあわせて選択しましょう。
棒型
一つの材料を切断するのに比較的長い時間かかる場合に適します。
ピストル型
切断するのに比較的短い時間ですむ場合に適します。
片手でも剪定作業を行いやすく、コンパクトで混みあった枝の剪定にも向いていることから、多くの人達に愛用されているタイプです。
折込型
「折込」という名前が示すように、柄の中に刃を折り込んで収納できます。刃によって怪我をする心配が少ないタイプです。
ピストル型の剪定鋸と比べると、柄のつき方が直線的な形状となっているので、鞘が不要なので携帯性に優れており、出先などで使用する場合にもおすすめの鋸です。
使用する時だけ刃を出すという使い方もできるので、高所作業にもおすすめです。
刃を取り替えることができる替刃式鋸なら、切れ味が即復活
鋸(のこぎり)を使用していると、刃先がつぶれたり、刃が切れが悪くなってきます。その時に、刃を新品の切れ味にもどす作業を「目立て」と言います。
しかし、目立てと言う作業には、歯を研ぐほかに、歯をわずかに外に向ける作業「あさり(歯振)」も同時に行うため素人では難しく、また費用も掛かることから、現在市販されている剪定用の鋸の多くに、タイプに関係なく替刃式が採用されています。
鋸(のこぎり)を選択する際は、替刃もあるかどうかも基準にされてください。
果樹伐採におすすめ 鋸(のこぎり)曲り刃・直刃 ご紹介
SAMURAI (サムライ) 鋸 一撃シリーズ 曲刃タイプ
森林業・造園剪定・果樹剪定に最適
古くから伝わる職人の技、アサリ目加工を施した丈夫な鋸。
どんな条件下でも野武士のごとく豪快な切れ味です。
このシリーズは丈夫な鋸を作るために、厚みのある鋼板とアサリ加工がされています。
力強く安定した切れ味で、多少無理な使い方をしても折れたり曲がったりしません。
SAMURAI (サムライ) 鋸 一撃シリーズ 比較表
C-400-LH | 400mm | 1.2mm アサリ分け刃 | 4.0mm | |
C-330-LH | 330mm | 1.2mm アサリ分け刃 | 4.0mm | |
C-270-LH | 270mm | 1.2mm アサリ分け刃 | 4.0mm |
■ C-400-LH
■ C-330-LH
■ C-270-LH
SAMURAI (サムライ) 鋸 仮枠シリーズ 直刃タイプ
仮枠工事や一般の乾燥木材の丸太、角材、コンパネなどを切るために開発された鋸ですが、これ以外にも生木の剪定や、ご家庭での工作、アウトドアなどにも充分お使い頂けます。
SAMURAI (サムライ) 鋸 仮枠シリーズ 比較表
KS-300-SH | 300mm | 0.7 0.8mm アサリ分け刃 | 3.0mm | |
KS-270-SH | 270mm | 0.7 0.8mm アサリ分け刃 | 〃 | |
KS-240-SH | 240mm | 〃 | 〃 |
■ KS-300-SH
■ KS-270-SH
■ KS-240-SH
SAMURAI (サムライ)鋸 果樹シリーズ 直刃タイプ
果樹剪定を主な目的として開発された鋸です。優しくなでるようにスパッと切れる鋸です。
生木全般に使用できますが、特に果樹や庭木の細目の枝の剪定と、竹の伐採に最適です。乾燥木材にもお使いいただけます。
ハンドルの表面はソフトで、女性やお年寄りの方にも大変握りやすく、軽く鋸を引くだけでスムーズに早く切ることができます。切り口は滑らかで美しく、大切な樹木の健康を守ります。
SAMURAI (サムライ) 鋸 果樹シリーズ 比較表
GSF-340-SH | 340mm | アサリなし | ||
GSF-300-SH | 300mm | |||
GSF-270-SH | 270mm | |||
GSF-240-SH | 240mm | |||
GSF-210-SH | 210mm | |||
GSF-180-SH | 180mm | |||
GSF-150-SH | 150mm |
■ GSF-340-SH
■ GSF-300-SH
■ GSF-270-SH
■ GSF-240-SH
■ GSF-210-SH
■ GSF-180-SH
■ GSF-150-SH
SAMURAI (サムライ)鋸 義経シリーズ 直刃タイプ
中目・細目と迷ったときは義経が一番。細めの枝や果樹・造園などの剪定に力を発揮します。
ピッチを3ミリに設定し、細目の枝や果樹の剪定、乾燥木材や仮枠用木材の切断がスムーズに出来るよう設計しています。
SAMURAI (サムライ) 鋸 義経シリーズ 比較表
GSF-340-SH | 340mm | アサリなし | ||
GSF-300-SH | 300mm | |||
GSF-270-SH | 270mm | |||
GSF-240-SH | 240mm | |||
GSF-210-SH | 210mm | |||
GSF-180-SH | 180mm | |||
GSF-150-SH | 150mm |
■ GSM-340-MH
■ GSM-300-MH
■ GSM-270-MH
■ GSM-240-MH
■ GSM-210-MH
■ GSM-180-MH
■ GSM-150-MH
果樹伐採におすすめ 鋸(のこぎり)折込タイプ ご紹介
SAMURAI (サムライ)鋸 稲妻シリーズ 直刃タイプ
鋸の概念を超えたコンパクト設計。直刃とゆるやかなハンドルの絶妙な連携で稲妻のような切れ味。どのような状況でも変わらない安定感です。
山林での枝打ち作業、植木や果樹の剪定作業、仮枠作りや卓上での木工作業など鋸は様々な状況で使われますが、直刃鋸はそのまっすぐな刃並びで、どのような状況下でも扱いやすく、安定した切れ味を発揮し、精度の求められる作業に最適です。
SAMURAI (サムライ) 鋸 稲妻シリーズ 比較表
FA-240-LH | 240mm | アサリなし | ||
FA-210-LH | 210mm | |||
FA-180-LH | 180mm |
■ FA-240-LH
■ FA-210-LH
■ FA-180-LH
まとめ
いかがだったでしょうか?栽培中には必要な枝の管理ですが、以前では野焼きなどで処分をしていたのが、自然回帰志向などの高まりで、伐採木を薪ストーブなどに利用する動きも広がって来ているようです。
やむを得ず伐採した樹でも、資源に変わる可能性もあります。是非、ご自身のあった鋸選択の後は、効果的に使用できないか?と考えるのもいかがでしょうか?

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