家の中でネズミが動いている様な音がしても、駆除方法がわからずに困っていませんか?駆除をプロに任せる前に、費用を最小限に抑えた自分でできる対策を検討して見ましょう。
ネズミの特性上、放っておくとどんどん増えて被害が拡大してしまうため、早めの対策を行いましょう。そこで今回は、ネズミの生態や被害を防ぐためのポイント、おすすめの対策アイテムを紹介します。
- 目次 -
ネズミの生態
ネズミは繁殖力が旺盛で環境に適応する能力も高いため、どんな場所でも生息していける動物です。基本的に夜行性で人間が寝静まってから食料などを食い荒らしますが、雑食なので人間の食べ物であればどんなものでも食べてしまいます。
また、ネズミの前歯は一生伸び続けるため、硬いものをかじって前歯を削ります。視力はあまりよくないですが学習能力が高く、遠くの動きを察知する能力や聴力も発達しています。特にハツカネズミなどは体が小さいので1.5cmほどの穴さえあれば通り抜けが可能で、通れないほど小さな穴の場合は歯でかじって広げることも可能です。
ネズミの種類
ネズミとひと言にいっても種類によって生態が少しずつ異なります。効果的な対策を行うためにも、それぞれの性格や特徴などを知ることから始めましょう。
ハツカネズミ
ハツカネズミは、ネズミの中でも小さい種類で体長は大きくても10cm程度と言われています。主に自然環境に近い倉庫などの狭い場所などに生息しています。基本的に雑食ですが、好物は穀物や野菜などです。
穏やかでありながら好奇心旺盛な性格なため、罠などにかかりやすいという特徴を持っています。また、特有のにおいを持ち、体や通り道からはカビのようなにおいがすることがあります。
ドブネズミ
ドブネズミは、ネズミの中でも体が大きく体長は30cmほどになることもあります。泳ぎが得意で湿った場所を好むので下水や台所などに生息していると言われています。ハツカネズミと同様雑食ですが、肉や魚などを好んで食べるのが特徴です。性格はどう猛で、人を噛むこともある危険なネズミです。
クマネズミ
クマネズミはハツカネズミとドブネズミの中間くらいの大きさで、大きいものだと20cmを超えるものもいます。クマネズミも雑食ですが、穀物や果物、昆虫を好んで食べます。
警戒心が強く、臆病なので罠にかかりにくく、耐性があるため殺鼠剤が効きにくい「スーパーラット」と呼ばれるクマネズミが増加しているようです。乾燥している高い場所を好むためビルや天井裏などに生息していて、最近は都心部で増殖していると言われています。
ネズミがもたらす被害とは
ネズミがもたらす害は大きく分けて衛生面と経済面の2つが考えられます。人間にとって具体的にどんな被害があるのか、詳しく見ていきましょう。
衛生面の害
・ネズミに噛まれることによる発疹・頭痛・関節痛
・尿や糞による食中毒、赤痢、チフス、ワイル病
・ネズミに寄生するダニによる発疹熱
・ネズミに寄生するノミによるペスト
・ツツガムシ病
・悪臭など
ネズミはダニの他にも病原菌を持っていることがあり、フンをしたり走り回ったりすることで病原菌を運んできてしまいます。もちろん、噛まれることで病原菌が体内に侵入してしまうので注意が必要です。
経済面の害
・衣類や家具などかじって破損する
・食料を食害される
・農作物が食害される
・配線などをかじることによる漏電やガス漏れなど
ネズミは雑食のため、人間の食料をエサとして食べてしまいます。また、歯を削ったり住処にする材料を調達するために衣類や家具をかじることがあります。
ネズミの被害を防ぐポイント
ネズミの被害を防ぐには、まず予防が大切です。ネズミが好む環境を作らないように、次の3つに注意しましょう。
エサになるようなものを置かない
お米やお菓子など袋に入った食品は戸棚にしまうようにしましょう。生ごみを捨てるゴミ箱はフタ付きのものにすると安心です。また、ペットフードなどはネズミにとってもエサになるのでネズミが侵入できないような場所に保管しましょう。
住処になりそうなものを与えない
ネズミは柔らかい布などをちぎって巣をつくる習性があるため、衣類や雑巾、ティッシュペーパー、ダンボール、新聞紙などにも注意が必要です。
侵入口を塞ぐ
通気口や排水溝などネズミの通路となりそうな場所は金網などで塞ぐようにしてください。壁に穴などがある場合はパテで塞ぐのも有効です。窓や扉を開けっ放しにしている隙に侵入することもあります。
ネズミの駆除方法にはどんなものがある?
ネズミの駆除方法は、忌避剤などで追い払う環境的防除と捕獲器などで捕まえる物理的防除の2種類です。今回は設置場所の3タイプ「屋外・屋内・ネズミの通り道」に分けてネズミの対策アイテムを紹介します。それぞれどんな駆除方法があるのかをはじめ、効果的に駆除するためのポイントについても見ていきましょう。
屋外のネズミ対策に
庭や畑など、家の周辺からネズミ対策をすることで屋内への侵入を防ぎましょう。屋外のネズミ対策には粒剤タイプと置き型タイプがおすすめです。
粒剤タイプ
粒剤タイプの忌避剤は、家の周辺などに撒くだけで簡単にネズミを追い払うことができます。使用状況などにもよりますが、スプレータイプや蒸散タイプと比べて持続性が長持ちするのが特徴です。
置き型タイプ
置き型タイプはネズミの嫌がるにおいを出して追い払うタイプの忌避剤です。持続性がありますが、風通しのいい場所で使用するとにおいが拡散してしまい効果を発揮しづらいので、設置場所に合わせて数量などで調整するようにしましょう。
屋内のネズミ対策に
ネズミが屋内に侵入してしまった場合、ネズミが嫌う環境を作ることで追い払うことができます。超音波の防除器や燻煙タイプのアイテムがおすすめです。
超音波
超音波を発生させる機械を設置することで、ネズミに不快感を与えて追い払うことができます。即効性は期待できませんが、長期的に設置しておくことでネズミが発生しにくい環境を作ることが可能です。また、ヒトやペットに害がないのが特徴です。
燻煙タイプ
燻煙タイプは蒸気や煙などを発生させて広範囲に忌避剤を行きわたらせることでネズミを追い払うことができます。即効性があり、効果は数日間持続します。家の中で使用する場合は、食品や子どものおもちゃ、火災報知機などにかからないように保護してから使用するようにしてください。忌避剤を蒸散指せている間は人やペットは室内に入らないようにし、使用後は必ず換気をするようにしましょう。
ネズミの通り道に
ネズミの通り道がわかっている場合は捕獲器を使用しましょう。ネズミを捕獲する以外にも、スプレーを使った対処方法もおすすめです。
スプレータイプ
スプレータイプにはネズミに対して直接噴射するものや、ネズミが現われそうな通り道や換気口などの侵入場所にスプレーしておくことで追い払いの効果を発揮するものがあります。後者については、即効性がありますが持続性は数日~数週間程度となっています。
粘着シート
粘着シートは、ネズミが通りそうな場所に設置して粘着力によってネズミを捕獲します。粘着シートの上や周辺にネズミが食べそうなエサを置いておくと効果的に捕獲することができます。捕獲されてそのまま放置すると悪臭やダニなどが発生することがあるので、設置後は定期的に捕獲されていないかの確認をするようにしましょう。
捕獲器
捕獲器で駆除する場合は、捕獲専用のカゴなどにエサを入れてネズミが通りそうな場所に設置します。ネズミは警戒心が強いので設置から数日間は捕獲されないこともありますが、しばらくはそのまま様子を見ましょう。
半永久的に使用できる!「チュートルマン」
ネズミを一切見たり触れたりせずに処理が行える捕獲器です。ネズミが好むトンネル形式の形状になっているので、エサや薬剤などを使用せずに設置するだけで捕獲することができます。捕獲後は、付属の処理用ケースに入れて水を注ぎ数分経ったらビニール袋に捨てるだけ。通常の捕獲器での処理にお困りの方におすすめの商品となっています。
ネズミが好む遊び場付き!「A type No.103 NZ-3」
多数のネズミがいる場合におすすめの捕獲器です。使い方は、ネズミが好むエサを置いて設置するだけ。自由に動けるスペースがあるのでネズミが安心して近づきやすく、一匹入れば他の仲間もつられて捕獲することができます。
まとめ
商品タイプ | 商品 | 特徴 |
---|---|---|
忌避剤 粒剤タイプ |
ペレット状の忌避剤で 畑や庭などに撒いて使用 |
|
忌避剤 置き型タイプ |
土にさすと カプサイシンが溶け出して 約2ヶ月効果を発揮
|
|
超音波式 防除器 |
電池式の超音波防除器で 感知センサー搭載 |
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コンセント式の超音波防除器で 超音波は3段階に切り替え可能 |
||
捕獲器 | ネズミを一切見たり 触れたりせずに処理可能 |
|
自由に動けるスペースで ネズミが安心して近づき捕獲 |
今回は、ネズミの生態や種類ごとの特徴をはじめ、被害軽減のために知っておきたいポイントや駆除方法について詳しく説明しました。紹介した駆除アイテムはどれも簡単で強い薬剤なども使用しないので安心して利用することができる商品ばかりです。ネズミの発生状況に合わせて効果的な駆除を行いましょう。
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