夏の定番野菜といえば、オクラを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。オクラはクセがなく、サラダや煮物、天ぷらなど、さまざまな料理に使える万能野菜です。また、栄養価も高く、ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。
オクラは、家庭菜園初心者でも育てやすい野菜です。種まきから収穫まで、適切な時期と方法を押さえれば、初夏から秋にかけて、おいしいオクラを長い期間収穫することができます。そこで今回は、初心者向けの家庭菜園でのオクラ栽培について、育て方やおすすめ商品について詳しく解説します。
オクラの種類
オクラには、角オクラ、丸オクラ、赤オクラ、白オクラ、ミニオクラなど、様々な種類があります。それぞれの種類の特徴について説明します。
丸オクラって何かしら!?
色違いのオクラもあるニャン!
角オクラ
日本では最も一般的に栽培されているオクラの種類です。果実の形状は五角形が一般的で、断面は星形になります。六角形や八角形の品種もあります。初心者でも育てやすく、イボ果や曲がり果の発生が少ない品種が多いです。
食感が良く、オクラ特有の粘りを楽しめるものが多いです。サラダだけではなく、煮物や天ぷら、揚げ物など、色々な料理に幅広く使われます。
オクラといえばこれだニャン!
丸オクラ
丸い形をしていることが特徴で、断面は円形になります。沖縄や八丈島など、南方の地域で栽培されています。果肉はやわらかく、生食や浅漬けなどに向いています。丸オクラの粘り気は、角オクラに比べてやや少なく、やさしい食感が特徴です。
南の方の品種なのね!
種が売っていないか探してみるわ!
赤オクラ
角オクラに似ていますが、果実の色が赤や紫色です。角オクラと大きさや形、味はほぼ同じですが、茹でると色が落ちてしまいます。赤オクラの色は、アントシアニンという成分によるものです。アントシアニンには、抗酸化作用や血糖値の上昇を抑える作用などがあるとされています。
赤いオクラもあるんだニャン!
白オクラ
白オクラは果実が薄緑色で、葉緑素の含有量が少ないために白くなっています。形は多角形です。果肉はやわらかく、うぶ毛が少ない品種です。ぬめりが多く、ネバネバ感を味わうことができます。
ネバネバが多いなんて、食べてみたい!
ミニオクラ
通常のオクラよりも小さく未熟な状態で収穫されたオクラを総じてミニオクラと呼びます。果実の大きさが3cmほどと小ぶりで、果肉はやわらかいのが特徴。見た目も可愛らしく、お弁当やおつまみなどにおすすめです。市場での流通量が少ないです。
早どりは家庭菜園の特権だにゃん!
オクラの栽培時期
オクラの栽培に適した温度は25~30℃です。
原産地がアフリカであるオクラは、耐暑性がありますが寒さには弱く、10℃を下回ると育たなくなります。
最低気温が10℃以上になったら栽培するニャン!
オクラの栽培方法
ここでは家庭菜園で種から栽培する方法を紹介します。
必要なもの
・ポット(ポットまきの場合)
・支柱(2mくらい)
・麻ひもなど(支柱立て用)
・収穫鋏
気温が高い時期は畑に直接種をまき、気温が低い時期はポットに種をまいて育てましょう。
直まきの場合
土づくり
日当たりと水はけの良い土壌で土作りをします。
土壌の酸度を調整するために苦土石灰を施します。直前に石灰を入れると根を傷める可能性があるため、播種の2週間以上前には施しておきましょう。
そして1週間前までに、堆肥は1㎡あたり2kg、化成肥料は1㎡あたり150gを入れ、耕します。この際、肥料を入れすぎると、実付きが悪くなったり、いぼ果や曲がり果が発生しやすくなったりするので注意しましょう。
畝は幅80cm、高さ10cmのものを作ります。土壌を温かく保ち、水分と肥料分を蒸発から守ってくれるため、マルチを張るようにします。
肥料は適量を守るニャン!
種まき
株間50cmほどで1箇所3つ種をまき、芽が出て本葉が2~3枚になったら生育の良いものを1本残します。間引く際は、ハサミなどで根本を切り取りましょう。手で引っこ抜くと、根が傷ついてしまう可能性があります。
本葉が2~3枚で間引くのね!
ポットまきの場合
ポットに深さ1cmの穴をほり、3粒ずつ種をまいてたっぷりと水を与えます。発芽した苗から、成長の良い1本を選んで残し、残りは間引きましょう。本葉が2〜3枚の苗にして植えつけます。
支柱立て
オクラが30cmぐらいになったら、風や雨で倒れるのを防ぐために支柱を立てましょう。支柱を立てたら、茎と支柱を麻紐などでしっかりと誘引します。
収穫
角オクラの場合は、6〜7cmの長さになったら収穫します。品種によって収穫タイミングが異なるので注意してください。収穫が早すぎると種がなく、ネバネバ感が少なくなり、逆に収穫が遅すぎると、皮が硬くなって食べられません。収穫するたびに、下から2番目の葉を除去しましょう。
また、オクラの茎は硬いため、トマトのように手では収穫できません。鋏を使って収穫しましょう。
収穫のタイミングが重要なのね!
プランター栽培
オクラは根が深く張るため、60cm以上、深さ30cm以上の深型プランターで栽培しましょう。底が浅いと倒れやすくなるため注意が必要です。オクラのプランター栽培では、あらかじめ肥料が入った野菜栽培用土を利用するのが便利です。袋を開けてすぐに植え付けができるため、手間がかかりません。
ポイントと注意点
オクラ栽培で気になるポイントをまとめました。
追肥
植え付けから約1ヶ月後から、2〜3週間おきに肥料を与えます。10㎡あたりの窒素分は20~30gが適量です。畝の側面や株の間に散布します。
水やり
オクラは直立するために根を深く伸ばします。そのため、植物の真下に水を与えることが大切です。暑い季節には乾燥に注意し、水やりをしっかり行うと豊作になります。
水やりで豊作だニャン!
連作障害
オクラは連作障害にならないように、同じ土地での作付けは2〜3年間隔を空けましょう。
病気
日照や肥料が足りなかったり、多湿だったりすると病気が起こりやすくなります。病害を予防するには、土壌の排水性と根元の通気性を高め、日光の当たる場所で栽培することが大切です。病害に感染した場合は早急に対処しましょう。
プランター栽培では、日当たりのいい場所に移動してあげるニャン!
害虫
害虫が見つかったら増える前に早く対処しましょう。カメムシはウイルス性の病気を野菜に感染させる場合があります。
虫は苦手だけど、頑張って取り除くわ。
オクラ栽培におすすめの商品
オクラ栽培におすすめの商品を紹介するニャン!
楽切剪定鋏 女性向け No.1371
楽切剪定鋏は、軽くて使いやすい剪定鋏です。2分の1の力で、枝をスムーズに切ることができ、手に優しいグリップで疲れにくいのが特徴。オクラの収穫や剪定に便利な道具です。グリップ部分がピンク色でかわいらしいのも嬉しいポイント。
楽切剪定鋏 男性向け No.1370
タネからはじめる かんたん苗づくりキット
ハイポネックス Plantia 花と野菜と果実の肥料 (700g)
こっこりん細粒 5kg
まとめ
商品 | 特徴 |
---|---|
楽切剪定鋏 女性向け No.1371 |
通常の2分の1の力で カットできる剪定鋏 |
楽切剪定鋏 男性向け No.1370 |
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苗づくりに必要なアイテムがそろった |
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ハイポネックス Plantia 花と野菜と果実の肥料 |
有機入りの緩効性肥料 夏に不足しがちな カリとカルシウムを多く含みます |
こっこりん細粒 5kg |
追肥に適した肥料です リン酸・カルシウムを補給 |
この記事では、オクラの育て方やおすすめ商品について説明しました。オクラは、夏の暑さに強く、短期間で収穫できる野菜です。家庭菜園でオクラを栽培することで、新鮮で美味しいオクラを楽しむことができます。ぜひ、家庭菜園でオクラ栽培にチャレンジしてみてください!
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