エダマメ(枝豆)は簡単に育てることができるので、家庭菜園におすすめの野菜のひとつです。エダマメは収穫するとみるみる甘味が落ちてしまいます。流通しているエダマメは早朝に収穫され、冷房の効いた部屋で選別されているんですよ。そんなエダマメを育ててみませんか。
家庭菜園では、採れたてのエダマメを味わうことができます。スーパーのエダマメも美味しいですが、鮮度抜群で味の濃いエダマメは格別。この記事では、家庭菜園でのエダマメの育て方やポイント、エダマメ栽培に役立つおすすめアイテムをご紹介しています。ぜひ最後までご覧ください。
- 目次 -
エダマメの種類について
エダマメとは「大豆の未熟な豆」のことで、日本では夏の定番おつまみとして親しまれています。エダマメには「青豆」「茶豆」「黒豆」という3種類があるのをご存知ですか。それぞれの違いについて見ていきましょう。
3種類もあるのね。色が違うのは名前から想像できるけど、
味も違うのかしら?
種類によって、甘味が強かったり、香りが良かったりするニャン!
青豆
エダマメの中でも最もポピュラーなのが青豆です。関東地方が主要な産地ですが、日本全国で栽培されています。さやには白いうぶ毛が生えており、豆は淡い緑色をしています。クセがなくさっぱりとした味わいが特徴です。早生から晩生まで多くの品種があります。
枝豆といえばこれよね。
青豆って名前なのは知らなかったわ。
茶豆
茶豆は主に東北地方で栽培されています。茶豆という名前なのは、さやを開けると中に茶色の薄皮がついた豆が入っているからです。茹でると香りが強く、風味豊かな味わいが特徴。青豆と比べて収穫時期が少し遅く、8~9月です。
新潟県の黒崎茶豆や、山形県のだだちゃ豆が有名だニャン!
黒豆
関西地方のエダマメといえば、黒大豆が有名です。薄皮に黒い色がかかっているのが特徴。豆は大粒で、黒豆ならではの濃厚な甘味とコクがあります。収穫時期は9~10月で、茶豆よりも遅いです。
丹波の黒豆が有名よね!
気になる種類を探して、栽培してみるニャン!
エダマメの栽培時期
エダマメには早生種・中生種・晩生種があり、中間地においては、早生種を4~5月、中生種を5~6月、晩生種を6~7月に播種します。最低地温が15℃以上になったら播種しましょう。25~30℃の気温がエダマメの栽培に最適です。
10℃以下だとほとんど発芽しないニャン!
種袋の裏を見て、細かい時期を確認するニャン!
エダマメの育て方
家庭菜園におけるエダマメの育て方について初心者向けに説明します。
準備するもの
・苦土石灰
・堆肥
・化成肥料
・過リン酸石灰
・マルチ
・不織布
畑の準備
エダマメを育てるには、まず土の準備が大切です。
種をまく2週間前までに苦土石灰(1㎡あたり100~150g)、1週間前までに堆肥(1㎡あたり1kg)、化成肥料
(1㎡あたり80~100g)、過リン酸石灰(1㎡あたり50g)を入れます。
種まきの1週間前と2週間前に準備ね!
種まき
幅50~60cmの畝を作り、生育促進のために黒マルチを張ります。株間20~30cmで、一箇所3~4粒ずつ2cmほどの深さで種を植え、土で覆ってしっかりと押さえて、水をたくさん与えましょう。
カラスやハトが種や芽を食べてしまう可能性があるので、不織布で覆っておきましょう。初生葉(子葉の次に伸びる葉)が出てきたら不織布は外します。
間引き
初生葉が展開したら、残す株を1〜2本に絞り、他の苗はハサミで取り除きます。
土寄せ
根張りを良くするために、高さが10cmほどになったら、最初の土寄せをします。マルチの上に土を乗せて大丈夫です。畝の間を浅く掘り返し、株元の周りに土をかけます。畝間を耕すことによって、雑草を抑制するとともに根に空気を供給することができます。
2回目は株が倒れるのを防ぐために、苗が20~30cmの高さに達したら土寄せをします。
摘心
エダマメのサヤは、葉や枝の付け根にできるので、本葉が5枚になったら、頂芽(一番上の芽)を取り除き摘心を行いましょう。枝が増えてサヤの数も多くなるため、収量が向上します。さらに、草丈が短くなることで、株が倒れるのを防ぐこともできます。
横に大きく育てると、収穫量も増えるニャン!
収穫
株の中央部のサヤがふくらんだものを選んで、実が硬くなる前に収穫します。株を丸ごと引っこ抜くか、熟したサヤだけハサミで摘み取ります。サヤの色が黄色に変わると、実が硬くなって風味が落ちるので注意しましょう。
栽培してみて、甘味が足りないなと思った時は、時間の経過によって糖分が分解されたからかもしれません。収穫後は、一晩おくだけでも甘味が一気に減ってしまいます。なるべく早く茹で、冷ましてから冷蔵・冷凍がおすすめ。すぐに茹でることができない時は、洗って冷蔵保存してあげましょう。
枝つきの枝豆を売っているとこもあるわよね。
枝つきの方が鮮度が保たれるんだニャン!
プランター栽培について
エダマメは根が深く伸びて成長します。プランターでエダマメを栽培する場合、深いプランターを用意しましょう。深さ20~30cm以上のものを選び、1~2株植えにすることが望ましいです。
市販の用土を使うと、簡単に栽培ができます。野菜用の用土は適した栄養分を含んでいますので、初めてエダマメを育てる方でも安心です。
栽培のポイント・注意点
エダマメ栽培の方法がわかったところで、ポイントや注意点を見てみましょう。
育苗について
早生種などで、播種時期の気温が低く、発芽できるか心配な場合はポットで発芽させる「育苗」がおすすめです。ポットに3粒種をまき、初生葉が出てきた時に1~2本に間引き、本葉1~2枚になったら苗の完成。気温が10℃を下回らなくなったら、苗を畑やプランターに植えつけます。
水やりについて
エダマメの水やりは、生育の各段階に応じて行います。発芽するまでは、土の表面が乾燥したら水を与えます。発芽後、開花までは水やりの回数を減らし、気温が低い日や降雨があり土が湿っている時は必要ありません。
露地栽培では週に1回程度、プランター栽培では土の表面が乾燥したら水を与えます。開花期以降は、水不足になると実がつきにくくなるので、晴天が続く場合は、毎日、朝か夕方にしっかりと水やりをします。
水やりは、
・発芽前は、土の表面が乾いたら
・発芽したら、控えめに
・開花したら、しっかりと
だニャン!
追肥について
エダマメを育てるときには、追肥は基本的に必要ないと考えてください。マメ科の植物は、根に根粒菌という空気中の窒素を取り込む菌が住んでいます。根粒菌が栄養分を作ってくれるので、追肥は不要なのです。
逆に、窒素肥料を多く与えると、枝豆の成長が過剰になり、さやがつきにくくなります。もし生育が悪ければ1㎡あたり約50gを追肥しましょう。
追肥はいらないのね!
病害虫について
アブラムシやマメシンクイガ、カメムシなどを見つけたら駆除しましょう。また、開花後2週間以内は農薬の使用を控えてください。
連作障害について
「連作障害」とは、同じ土地で同じ作物を繰り返し栽培すると、土壌に病気や害虫が蓄積して収穫量の低下につながる障害です。
エダマメの連作障害を防ぐには、「輪作」が効果的。エダマメと相性の良い輪作作物は、根菜類やネギ類、イネ科です。夏にエダマメと別の夏野菜を交代で栽培し、冬に大根やネギを栽培すると輪作ができます。
エダマメ栽培におすすめの商品
家庭菜園でエダマメを栽培するのにおすすめの商品を紹介します。
まめ専用肥料
まめ専用肥料は、エダマメ栽培の決め手となるリン酸とカリを豊富に含んだ有機入り肥料で、畑の準備や追肥の時に使えます。土壌微生物の繁殖を助け、丈夫な株を作ります。美味しい栄養たっぷりのエダマメを栽培しましょう。
MARSOL べたがけ栽培用不織布
エダマメ栽培では、カラスやハトが種や芽を食べてしまう恐れがあり、不織布をべたがけすることによって鳥の被害を防ぐことができます。MARSOLのべたがけ栽培用不織布は、霜よけ・保温・防虫・防鳥・適度な遮光のマルチプレーヤーです。
作物にふわっと被せるだけで効果あり。光を透しますので、作物がしっかり育ちます。また、土表面の乾燥を防ぐこともできます。
かんたん マルチ 1列・2列
エダマメ栽培には、太陽の熱を集めて土の温度を上げてくれる黒マルチの使用がおすすめです。MARSOLのかんたんマルチは、植え付け穴がついているので、穴あけ作業が不要です。このマルチを使えば、簡単に種・苗植えができる上に、発芽率や生育が向上し、収穫量も増えるでしょう。
まとめ
商品 | 特徴 |
---|---|
リン酸・カリを豊富に含む |
|
芽が鳥に食べられるのを防ぎます |
|
地温を上げて発芽率アップ |
エダマメは家庭菜園で育てやすい野菜のひとつ。初心者でも比較的簡単に育てられる上に、収穫したての新鮮な味や香りを楽しむことができます。
この記事では、家庭菜園での枝豆の育て方やポイント、エダマメ栽培に役立つおすすめアイテムを紹介しました。あなたもエダマメ栽培に挑戦してみませんか?新鮮なエダマメを収穫して、夏の食卓に豊かな彩りを添えましょう。
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