食卓にあると嬉しい人気野菜の「トマト」。
種や苗を販売しているタキイ種苗による『2017年度 野菜と家庭菜園に関する調査』の結果によると、子供・大人ともに好きな野菜で1位を獲得するなど、大人気の野菜です。
トマトと言えば、酸味と甘みのバランスが楽しめるのが特徴ですが、甘みの強いトマトが大好きな方も多いと思います。
そこで、スーパーなどで販売されている高糖度(高価ですよね)トマトを家庭菜園でも作れないかな?と考えている方に自宅であま~いトマト栽培を目指せる資材を紹介します。
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水分の少ない状態で栽培する
トマトの原産地は、南米アンデス山脈の高原地帯(ペルーなど)と言われていて、砂漠に似た水分の少ない乾燥地帯です。
実は、この砂漠のような水分の少ない状態を維持させながら栽培されたトマトは、糖度の高い果実を産することが知られています。
つまり、似たような環境を自宅や家庭菜園で作れれば、高糖度トマトが出来ることになります。
灌水量の加減に注意が必要
そこで課題になるのが、潅水(作物へ水を与えること)管理です。
トマトを含め果樹は根域が広く深いことから、一般的な栽培では土壌水分や養分の制御が難しいと言われています。つまり、自宅や家庭菜園で高糖度トマト栽培するには、潅水管理をいかに効果的に行うか?がポイントになります。
根域制限栽培が出来る「ルートラップポット」
そこで、おすすめしたいのが、根域制限栽培が可能にした「ルートラップ」という資材を活用した栽培方法です。
根域制限栽培とは
作物の、土量の制限・灌水や施肥による栽培管理を容易にし、果実品質向上を目的とした栽培法です。
一般栽培と比較すると、1樹あたりの収量が少なく、収量を確保するためには多くの植栽本数を必要といわれ、その為資材費や苗木経費がかさむ欠点があります。
しかし、根域制限栽培では、根や地上部の成長が抑制され、地上部に比べて根の乾物割合は高く、細根の比率が増加し、根密度が高くなるため、実は小玉化傾向にあり、着色や味の品質は高まるというメリットがあります
ルートラップポットの特徴
● 灌水のコントロールが自在なため、高糖度トマトの生産が可能になります。
● ミニトマトの場合、糖度アップ以外に、青枯れ病対策として効果があります。
● 栽培品の移動が可能で、樹の成長を遅らせたり、果樹の高さを押さえる事が出来ます。
● 野菜や果樹の苗の育苗に使用すると収穫が2倍程度に上がることが報告されています。(トマト・ブルーベリー等)
● 「根のルーピング」を防ぐことが出来ます。選択の際の目安としては、厚さ0.5mm、密度0.4g/cm3が目安になります。
根が栽培、育成、育苗容器底部で壁面に沿って円弧を描くように伸びる現象で、植栽後の根系の伸長範囲を狭め、根系同士の締めつけにより植物体が枯死する原因になること。
参考:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsrt/37/1/37_1_143/_pd
おすすめのルートラップポット
根・地下茎の走りやすい作物の栽培に地下茎の走りやすいアピオスなど、根の伸びる範囲を制限できます。
収穫はルートラップを掘り上げ、横に寝かせるだけでよいので収穫効率が大幅にアップします。
【10枚】 ルートラップ ポット 30A 直径 40cm× 35cm 約 40L
【10枚】 ルートラップ ポット 30A 直径 47cm× 35cm 約 50L
【10枚】 ルートラップ ポット 30A 直径 47cm× 40cm 約 65L
【10枚】 ルートラップ ポット 30A 直径 57cm× 35cm 約 80L
【10枚】 ルートラップ ポット 30A 直径 57cm× 40cm 約 100L
まとめ
いかがだったでしょうか?ルートラップを使用した栽培はトマトの他に、ミカン・ぶどう・梨など大型果樹にも使用され効果を上げている栽培方法です。
是非、甘いトマト栽培にチャレンジしてみてください。

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