カルシウム欠乏はイチゴや葉物野菜のチップバーンや、トマトの尻腐れ症などの生理障害を引き起こします。今回ご紹介する、「葉活酢」は植物に吸収されやすい葉面散布用カルシウム肥料です。キューピー醸造が作る、環境にも人にも優しい液体肥料を活用し、カルシウム欠乏を軽減しましょう。
葉活酢の商品ページはこちら≫
- 目次 -
カルシウムの葉面散布に「葉活酢」
葉活酢は卵の殻を食用酢でキレート化した、植物に吸収されやすい葉面散布用カルシウム肥料です。葉の縁が褐変するチップバーンや、トマトやピーマン等の尻腐れ症などを軽減し、カルシウムの細胞強化効果によって品質を向上させる効果があります。それではまず、植物へのカルシウムの役割を詳しく見てみましょう。
カルシウム役割
カルシウムは植物の細胞膜の生成や、細胞の強化に関わっており、根の生育を促進する役割もあります。また、カルシウムは三要素であるNPKの次に重要な中量要素です。
カルシウムが欠乏すると、チップバーンや尻腐れ症などの欠乏症を引き起こします。この症状は、カルシウムの役割である「細胞の強化」が正常に機能しないために発症します。細胞が軟弱になることで、腐りやすく、細菌にも感染しやすくなります。そこで、カルシウムの補給におすすめなのが「葉活酢」です。
葉活酢の効果
葉活酢は卵の殻を酢でキレート化したカルシウム肥料です。植物に吸収されやすく、カルシウム欠乏症を軽減します。葉活酢の効果を見ていきましょう。
チップバーン軽減
チップバーンはカルシウムが欠乏することで発症する生理現象です。カルシウムは水に溶けにくいことから、根から吸収されにくい特徴があります。植物に吸収されても、植物体内で移動しにくいため、新しい葉の先端部から欠乏していきます。チップバーンはカルシウムが欠乏した部位が壊死してしまう現象です。
葉活酢は希釈して葉面散布に使用するカルシウム肥料です。吸収効率に優れるのが特徴で、チップバーンの軽減に優れた効果を示します。
尻腐れ症軽減
尻腐れ症は、トマトやピーマンなどの実のお尻の部分が腐ってしまう現象で、チップバーンと同様にカルシウムが欠乏することで細胞が壊死してしまう現象です。生理障害のため株がダメになってしまうということはなく、尻腐れ症になった果実を取り除き、カルシウムを補給することで改善します。
カルシウムは根から吸収されにくいので、欠乏症対策には葉面散布の液体肥料を施用します。葉活酢は尻腐れ症の軽減にも優れており、また、成り疲れ軽減にも効果を発揮します。
葉先枯れ軽減
トルコギキョウやキクなどの葉先枯れもカルシウム欠乏が原因のひとつです。成長点が枯死してしまうため、切花の品質が著しく低下してしまいます。葉活酢を上位葉中心に散布し、予防しましょう。
品質向上
カルシウムの補給は欠乏症の軽減だけでなく、細胞の強化によって品質の向上にも繋がります。ホウレンソウを用いた試験では、生育中期から収穫期まで定期的に散布したことで、茎がしっかりして生育が早まったことがわかりました。
使用方法
葉活酢の効果がわかったところで、使用方法を見ていきましょう。
希釈濃度
300倍を目安に薄めて表面に散布
展着剤を混合して散布すると効果的
散布量
10アールあたり100リットルを目安
散布時期
生育ステージの中期から後期までの5回程度を目安
商品仕様
原材料
・醸造酢
・卵殻
成分
酢酸カルシウム:14% (カルシウム:3.4%)
容量
1L、11kg(約10L)
効果
チップバーン軽減、尻腐れ・成り疲れ軽減、生育安定、葉先枯れ軽減
・高温になる日中の使用は避けてください
・リン酸を含む肥料との混用は混和性を確認の上、ご使用ください
・アルカリ性の農薬等との混用は避けてください
・希釈液は速やかに使い切ってください
まとめ
カルシウム欠乏症は葉面散布で軽減することができます。葉活酢は卵の殻を食用酢でキレート化した、植物が吸収しやすいカルシウムの葉面散布用液体肥料です。環境や人に優しい原材料を使用しており、安心して施用することができます。葉活酢を活用し、カルシウム欠乏を軽減しましょう。
こちらもお読みください
農業のためになる情報をお届け!ネット通販プラスワイズのマスコット「わいずニャン」が日本全国の農業のお悩みを解決します。「農業の“たのしい”をカタチにする」をテーマに、便利なアイデア商品情報もお届け。