万田31号とは?アミノ酸の必要性や万田31号の効果、使用方法などを解説
万田酵素を開発する過程からヒントを得た「万田31号」は、プロの農家でも使用されている植物の活力剤です。今回は、野菜や果樹などの食味や収量向上を目指している方におすすめの「万田31号」の作用・効果をはじめ、使い方について紹介します。
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万田31号とは?
「万田31号」は、株式会社万田酵素が健康食品として製造している「万田酵素」を、植物の活力剤として応用するために開発さた特殊肥料です。黒砂糖をベースに果実類、穀類、海藻類など41種類の植物を原料とし、独自の技術を用いることで微生物による発酵と熟成を繰り返して3年以上の歳月をかけて作られています。
肥料と混同されがちですが、万田31号はアミノ酸を多く含み、肥料成分は少ないため、一般的な肥料ではなく「特殊肥料」と分類されています。生育初期から収穫期まで定期的に散布することで根量が増加し、吸水・吸肥力を高めてくれるというのが特徴です。また、光合成能力も向上することにより、作物の増収や品質向上にもつながります。
作用・効果
万田31号は、水で薄めた希釈液を散布または灌水することで、植物が持っている生命力を引き出します。万田31号を使用することで得られる効果は以下の通りです。
・生育の促進(根張りがよくなるなど)
・収量の向上
・品質の向上(食味の向上、栄養分の増加、花の色の鮮やかさが向上)
・低温や大雨などによる冠水などで起こる障害の回復力向上
・作物の鮮度保持力の向上
植物の成長に欠かせないアミノ酸
万田31号には、植物の成長に欠かせないチッソ・リン酸・カリウムといった肥料成分は含まれていませんが、バリン・グルタミン酸・アスパラギン酸など18種類のアミノ酸が含有されています。
人間にとって生きていくうえで欠かすことのできないアミノ酸ですが、植物にとっても生育するうえで重要な役割を担っています。違う点としては、人間はたんぱく質を作るためのアミノ酸を全て合成することができないのに対し、植物は全てのアミノ酸を自分で合成できるという点です。
ではなぜ、植物にアミノ酸の散布が必要になるのでしょうか。それは、天候不順や低温などによって、植物が吸収した肥料を上手くアミノ酸に変換できずに生育不良になってしまうことがあるからです。
最近では、異常気象などによる作物の生育不良が問題になりますが、作物の状態に合わせて適切なタイミングで、アミノ酸含有の肥料を与えることで健全な生育を促すことが可能になります。また、うまみ成分であるグルタミン酸が含まれていることから、野菜や果実の食味向上にもつながるというメリットがあります。
万田31号の使い方
肥料を効果的に散布するには、希釈倍率を守り適切なタイミングに与えることが重要です。ここでは、万田31号の基本的な使い方や使用できる作物、使用時の注意点などをご紹介します。
散布方法
・噴霧器などを使用して散布する
・ヘリコプターやスプリンクラーを使用して散布する
・灌水や灌注により作物の根元に与える
・播種前の種子を希釈液で浸す
希釈倍率
葉面散布の場合は10,000倍の希釈液を使用するのが基本ですが、5,000~20,000倍の範囲であれば使用可能です。葉や茎のみを成長させる「栄養成長」を目的とする場合は、10,000~20,000倍、栄養成長がある程度完了し開花や果実をつける「生殖成長」と食味向上などを目的とする場合は5,000倍の濃度の希釈液が目安となっています。
作物の成長段階による希釈倍率と散布方法は以下の通りです。
育苗期(生育促進)
・希釈倍率:5,000~10,000倍
・散布方法:葉面散布、かん水
・回数:1~3回
生育期(生育促進・収量の向上)
・希釈倍率:8,000~15,000倍
・散布方法:葉面散布、かん水
・回数:2~5回
成熟期(品質・日持ち向上)
・希釈倍率:5000倍
・散布方法:葉面散布、かん水
・回数:1~2回
適用作物
・葉菜類:ホウレンソウ、コマツナ、シュンギク、キャベツ、ハクサイ、タマネギ、アスパラ など
・根菜類:ダイコン、ニンジン、ゴボウ など
・果菜類:ナス、トマト、キュウリ、スイカ、メロン、カボチャ など
・豆類:エダマメ、ダイズ など
・芋類:ジャガイモ、サツマイモ、ヤマノイモ など
・果樹:ミカン、リンゴ、イチジク、ブドウ
・その他:水稲、花き類、観葉植物 など
開封後の保存期間
開封後は直射日光を避け冷暗所で保管することで2~3年と長期間使用することが可能ですが、なるべく早く使用するようにしましょう。また、希釈した液については保存することはできないので、その日のうちか次の日までには使い切るようにしてください。
使用時の注意点
真夏の日中の散布は避ける
気温が30℃以上となるような真夏日の日中に散布すると葉焼けなどが起こることがあります。できるだけ涼しい時間帯を選んで散布するようにしましょう。
希釈倍率・回数を守る
成長段階によって濃度や散布回数は異なります。5,000~20,000倍の範囲内で作物に合った散布を行うようにしてください。
肥料成分が少ないので肥培管理は行う
万田31号は特殊肥料と呼ばれるもので、肥料成分はあまり含まれていません。通常の肥培管理との併用しましょう。
※肥培管理:水やり、施肥、除草や害虫駆除など、通常の作物管理。
農薬との混用も可能
万田31号は、農薬と混用して使用することも可能です。ただし、単剤で使用することが明記されているものや、強アルカリ性の資材、ホルモン剤などとの混用は避けてください。
より効果的に使用するには?
万田31号を使用する際は、土づくりや播種時期をはじめ、基本的な栽培管理をきちんと行うことで効果を発揮することができます。特に元肥や肥培管理はしっかりと行うようにしましょう。散布方法としては、希釈濃度を濃くするよりも散布回数の頻度を高める方がより効果的です。
さらに、数年に渡り継続して使用することで効果を実感しやすくなることがわかっています。野菜などの単年作物では連作障害が起こりにくくなり、果樹などの永年作物では貯蔵養分が蓄積されることで、成り年と不成り年を繰り返す隔年結果の防止につながります。
まとめ
商品 | 特徴 | 効果 |
---|---|---|
万田31号 |
アミノ酸が豊富な植物活力剤 | 生育促進 収量向上 品質向上(外観・品質) 回復力向上 作物の日持向上 |
今回は、アミノ酸肥料の万田31号を紹介しました。作物に散布することで得られる効果や使用方法についてもおわかり頂けたかと思います。通常の栽培管理をきちんと行っているけれど、生育や収量をもう少し改善したい方はぜひ、万田31号を使用してみてはいかがでしょうか。
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