農作業時の必須アイテムである手袋ですが、種類や手入れ方法はご存知でしょうか。この記事では、農業に使用される手袋の種類と機能的でおしゃれなおすすめの「背抜き手袋」を紹介します。また、洗う方法や臭いのケア方法も解説するので参考にみてしてください。
- 目次 -
農作業で使用される手袋の種類
手袋は農作業やガーデニング、園芸での汚れや怪我を防いでくれるアイテムです。軍手をはじめ、背抜き手袋など、農作業で使用される手袋の種類を見ていきましょう。
軍手
軍手とは「軍用手袋」の略で、一般に白色の作業用手袋のことです。メリヤス製のものが主で、太い木綿糸で編んで作られ伸縮性があり、手のひら部分に滑り止めのゴム斑点が施されているものもあります。低価格で購入することができるので、コストをあまり気にせずに使うことができます。防寒性があることも特長です。布地が回転部分に巻き込まれる危険があるため、ドリルなど回転部分がある道具を使う時に軍手を着用することは推奨されません。
オールコート手袋(全面コート手袋)
手袋全体を樹脂やゴムでコーティングした手袋です。防水性に優れているので、水場での作業や手を汚したくない作業に向いています。裏地がないものは乾きやすく、裏地があるものは比較的蒸れにくく手袋が手にくっつきにくいです。天然ゴム=やわらかい、合成ゴム(ニトリルゴム)=強度・耐油性があるなど、素材によってそれぞれ特徴があるので、作業によって使い分けましょう。
使い捨て手袋
100円ショップなどでも売っており、低価格なのが特徴の使い捨て手袋です。ゴム製やビニール製のものがあり、とても薄く、種まきなどの細かい指先の感覚が求められる作業に向いています。手袋を洗う手間がないので、手が汚れたり臭いがつきやすい作業をする際にもおすすめです。
背抜き手袋
背抜き手袋とは、伸縮性・通気性のある繊維で作られており、手のひら側のみに樹脂やゴムをコーティングした手袋です。通気性の良さと細かい作業のしやすさを兼ね備えており、農作業の様々な場面で使うことができます。通常の軍手は編み目が粗く土が入りやすいですが、背抜き手袋は編み目が細かいので土は入りこみづらく、農作業に最適です。
手のひらのコーティング素材には、ポリウレタン、天然ゴム、合成ゴムなどがあります。天然ゴムはポリウレタンより伸びやすい上に強度があり、素手に近い感覚で作業できることから紐を縛る作業や種まきに最適です。合成ゴムは摩擦に強いのが特徴で、草むしりや機械のメンテナンスに最適です。背抜き手袋はスタイリッシュな見た目でおしゃれなことから、女性にも人気の手袋です。
使い勝手が良くおしゃれな「背抜き手袋」3選!
様々な手袋の種類をご紹介しましたが、その中でもおすすめなのが「背抜き手袋」です。機能性とデザイン性を併せ持った背抜き手袋は、農業からガーデニングまで様々な場面で使用されています。今回は縫い合わせがなく、裾部分にほつれを防ぐオーバーロック加工を施してある、3種類の背抜き手袋をご紹介します。
軽やかなフィット感 【ライトグリップ】
手のひらに天然ゴムが薄くコーティングされており、軽やかなフィット感が特徴の背抜き手袋です。特殊スベリ止め加工により高いスベリ止め効果もあり、ハサミなどの道具を使う農作業や簡単な荷物の持ち運びにおすすめです。繊維部分には抗菌防臭加工が施されており、汗臭くなりにくく細菌の増殖を抑えます。色はレッドとパープルの2色展開です。
用途
農業、清掃・サービス業、運輸・物流業、食品関連業、建築・設備メンテナンス業 など
材質
樹脂部:天然ゴム
繊維部:ナイロン、ポリエステル、その他
手が蒸れにくい 【ブレスグリップ type-R】
湿気を逃す独自の発泡樹脂コーティングによって通気性に優れ、手が蒸れにくい背抜き手袋です。また、独自の滑り止めパターンによって、水や油が付着しても高いグリップ力を発揮します。指部分にはナイロンと伸縮性の高い糸が合わせて使用されており、フィット性が高いもの特徴。色はレッドとネイビーの2色展開です。
用途
農業、水産・漁業、清掃・サービス業、自動車関連業、建築・設備メンテナンス業 など
材質
樹脂部:合成ゴム(ニトリルゴム)
繊維部:ナイロン、ポリエステル、その他
手袋の中で手が滑りにくい【マイクログリップ】
従来品の糸より細いマイクロファイバー糸を採用することで肌への密着性が高い背抜き手袋です。手袋の中で手が滑りにくく指先までフィットしているので、細かい作業におすすめです。また、手のひらには発泡樹脂コーティングがされており、手のひらの蒸れを軽減してくれます。色はグレーの一色です。
用途
園芸や家庭菜園、掃除、車の整備、日曜大工 など
材質
樹脂部:合成ゴム
繊維部:ナイロン、ポリエステル、その他
手袋の手入れ方法
背抜き手袋は洗って繰り返し使用しますが、使っているうちに匂いが気になります。この匂いは手汗を栄養として雑菌が繁殖するときに、雑菌が放出するものです。より長く気持ち良い状態で使用するために、手袋を手入れする方法を見ていきましょう。
洗い方
手袋には洗濯可能ものと、洗濯不可のものがあります。洗濯不可ものは洗剤を使うことができません。ゴムの安定剤が溶け出して、ベタベタになってしまうので、洗濯の可否を調べてから洗うようにしましょう。
洗濯不可の手袋
洗剤が使えない手袋はぬるま湯で優しく丁寧に洗いましょう。手袋に付着した汗や雑菌、雑菌が作り出したニオイも洗い流すことが出来ます。
洗濯可能な手袋
洗剤ができる手袋には中性洗剤を使用します。洗浄力の強い洗剤は劣化の原因になるので避けましょう。バケツなどに水をはり、表面と内側を洗浄します。内側は見落としがちですが汗が染み込んでいます。裏返してしっかり揉み洗いし、匂いの原因を洗い落としましょう。最初に水で大まかな泥汚れなどを落とすと、洗剤の使用量を減らすことができ、環境にもやさしい手入れができます。
※今回ご紹介した背抜き手袋は中性洗剤で洗浄することができます。
日陰で干す
直射日光を当てることも、手袋の機能を劣化させてしまう原因になります。風通しのよいところで干して陰干しをしましょう。生乾きだと臭いが増幅してしまうので、完全に乾くまで干しましょう。裏返して干すことで乾きやすくなります。
【匂い予防】清潔な手で手袋を使う
匂いの発生を予防する方法として、手袋を使用する前に手を清潔にしましょう。手汗と手に付着した汚れが結びついて雑菌が繁殖しやすくなります。
まとめ
商品 | 特徴 | 洗濯可否 |
---|---|---|
天然ゴムコーティングで 手に軽やかにフィット |
○ 洗濯可能 ※中性洗剤推奨 |
|
独自の発泡樹脂コーティングで |
○ |
|
マイクロファイバー糸を採用し 手袋の中で手が滑りにくい |
○ |
作業用手袋は怪我や汚れを防止してくれる、様々な作業に欠かせないアイテムです。ガーデニングや園芸で使用する際はおしゃれな手袋を使うことで楽しく作業することができます。快適な作業には目的に合った手袋選びが欠かせません。正しく手入れをすることで清潔に長く手袋を使用しましょう。
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